クラウド×AI ビジネス

IoA (Internet of Animals)というコンセプトが面白い。

IoTでクラウドに繋がるのは機械だけではない。

酪農業しかり、水産業、その他、様々な産業においてビジネスチャンスがある。

 

各種センサーからいかにデータをクラウドに抽出するか?

そして、そのデータをどう解析しいかにビジネスに活かすか?

可能性は無限に広がる。

センサーとAIで「Internet of Animals」!牛用ウェアラブルで飼育にイノベーション | ビジネスネットワーク.jp

 

パワポが勝手にtempファイルになってしまった時の対処

パワポファイルが「ランダムな英数字.temp」になってしまった場合、拡張子をtemp➡ppt or pptxに変更すると治る場合があります。

 

上書き保存する際に、ファイルが重くて保存に時間がかかってる最中にファイルを閉じたりすると発生することがあるみたいです。。

 

治ってよかった・・・・

【東野圭吾】変身 ダイジェスト

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人を人たらしめる物は何なのか?

身体、心臓、脳?はたまた人格か?

 

「脳を全部取り替えたらどうなるの??それでもやっぱりジュンなの??」

 

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怨恨による強盗事件に巻き込まれ右脳に重傷を負った成瀬順一は、世界初の脳移植手術に成功し九死に一生を遂げた。体調の回復と共に日常生活へと復帰していく中で、順一は人格の変化を感じ始める。

 

 

それまでは、平凡で気の小さい真面目な男だった成瀬順一が、向上心が高く排他的で暴力的な性格へと変わっていく。

 

 「とにかく無能でくだらない人間が多すぎる。勤勉だと思っていたら、単に時間の使い方が下手なだけだったり、他の困難な仕事から逃げているだけだったりするのだ。仕事は生きるための手段と割り切ったことをいっても、何かを人に誇れるだけの趣味や特技を持っているわけでもない。こちらとしては、まさに毎日が失望の連続だ。」

 

「向上心も意欲もない。ただ漫然と毎日を送っているだけ。考えていることといえば、どうやって手を抜くか、どうやってサボろうか、どやって自分の無能ぶりを隠すかということだけーーーだいたいこういうようなことさ」

 

「向上心がないなら、生きている意味がない。」

 

 

さらには恋愛感情にも変化が生じ始め、様々な苦悩や葛藤を強いられる。

 

「 二人で買い物といっても、九割がたは恵の洋服選びに費やされた。無数にあるブティックに片っ端から入り、さらに気が遠くなるほどの数の洋服を一つ一つ調べて行くのだ。二件目のフィッッティングルームに恵みが消えた時、僕は大きなため息をついた。何だかひどい時間の無駄遣いをしているような気がした。こんなふうに過ごす事に何の意味があるのだろう、これならば家出本でも読んでいた方が有意義だ。」

 

「面白かったね。映画を観た後、恵みは何度もこの台詞を言った。それを聞いてるのが僕は苦痛だった。同じ物を観て彼女と同じように喜べないのが悲しかった。」

 

「不公平ーーーー典子の横顔を見ているうちに、そういう言葉が頭に浮かんだ。世の中は不公平で満ちている。この少女は一生、貧困などどいう言葉とは無縁だろう。死ぬほど働いても、家一軒建てられない人間が存在することなど、意識する事すらないに違いない。そしてこういう不公平が存在することに何の疑問も抱かない。才能のかけらすらなくても、ピアノを練習させてもらうことだってできる。」

 

 

やがて、順一は自身のドナーに関する情報を探るようになり、ある真相にたどり着く・・・・

 

そして、自我の崩壊とともに崩れていく人間関係の中で

「愛」を疑い、憎み、軽蔑するようになり、自分の世界に閉じこもるようになる。

 

「愛?それは一体何だ?ーーーーー他の人間よりもほんの少し警戒を緩められるというだけの事にすぎない。」

 

「愛してるわ、女は繰り返す。虚しい台詞だ。」

 

「馬鹿だな。おまえ。ーーーー人を信じちゃいいけない。人が人を愛するなんてことあるはずがない。」

 

 

そして、世界初の脳移植手術という学術的価値から、モルモットとして扱われる順一に待ち受ける最後とは・・・・・

 

 

閉ざされた人格、崩壊した自我、失われゆく感情・・・・

 

それでも尚、順一を最後に救ったのは、

 

 

 

 

 

 

愛だったのだ・・・・

 

「取り戻しに行くんだ。」と俺は言った。「自分自身を。」

 

順一が最後に描いた絵、そこにはそばかすまで丹念に描かれていたのだ・・・

 

 

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変身という作品は、「脳移植手術」という人類が近い将来、科学的・技術的には実現しうるテーマを題材としている。勿論、「脳移植手術」には倫理的な問題があることも踏まて「人を人たらしめる物は何なのか?」というphilosophicalな内容となっている。

 

「最大の問題は、脳片という小さな塊にすぎないにも拘らず、ドナーが生き続けたという事だった。心臓死の判定がなされ、脳波は停止したが、彼は生きていたのである。確かに脳細胞の一つ一つが全て死んだわけではなかったし、だからこそ移植も可能だったので。」

 

「すると、人間に死の判定などできないのではないか。我々が知りうる限りの生命反応がすべて消えたとしても、人間は厳かに、全く想像もしない形で生きているかもしれないので。これが、我々の宿題、おそらく永遠に解決しない宿題である。」

 

とも記述があり、人類が超えてはならない一線であることも示唆している。

科学技術の進歩とは、常に倫理的な問題が付きまとうものだ。

今後、AIやVR等のIT技術的が発展していく中でも同様、倫理的な問題というのは生じてしまうだろう。

 

ただ、それでも尚、科学技術は発展し続けるのは、人間の好奇心と豊かさを求める欲求が尽きる事がないからだろう。